無駄に体力を消耗して、バカみたいに豪快に笑って。
こないだ、甥っ子と海に行き砂浜で遊びまくった。まわりには家族連れでBBQを楽しんでいる人、小さい子どもが遊ぶのを見守っている若い夫婦、釣りをしている人がいた。夏の海水浴でもあるまいし、それぞれ大人の遊びを大人として楽しんでいた。
そんな中、わたしは子どもと一緒に、足がつりそうになるのもかまわず全速力で重たい砂浜を走り回り、全身砂まみれになりながら”棒倒し”に熱狂した。
明日、全身筋肉痛で身体が動かないかもしれない。駐車場で過ごしている兄に、甥っ子たちを砂まみれにしたことを怒られるかもしれない。周りの大人たちに「みっともない」と思われるかもしれない。ハードコンタクトの目に砂が入って危なかった。でもいいやと。
海には入らなかったけど、小さな水しぶきを浴びながら、身体全体で遊んで、子どもたちと真剣勝負をしていたら、くだらないことでめちゃくちゃ笑った。子どもたちも、家で過ごす時には見られない顔だった気がする。勉強のことなんて忘れて、ただ目の前のことに集中するのがどれだけ楽しいか。普段はゲームばっかりしているけれど、外で自由に遊ぶ方が本当は楽しいってことを身体は知っている。
大人として見守るべきときは見守ればいいけれど、一緒に遊ぼうよと言われて元気があったら、真剣に遊んでやる。それは適当に生きているわたしだからできること。真面目で勤勉な兄や義姉にはできない、わたしの役割。
喉がカラカラになって、甥っこたちと自販機を探し回った。
あまりに喉が渇いていたので、ビールを飲むかのごとく炭酸をカーっと流し込み、短時間で空にした。それを見た甥っ子弟がぐびぐび飲む。
すると兄が弟を「一気に飲んじゃだめだよ!」としかったのだが、「だってsyunちゃんが飲んでるんだもん」とわたしの空のペットボトルを指す弟。「え?」と驚く兄。「だって喉渇いてるんだもん(なんか悪いことしたような言い方だけど、悪くないんだけど)」とわたし。
そこですべてを理解した。普段、家ではジュースを一気飲みしてはいけないと言われているのだろう。なるほどね、子どもは大変ね。
わたしのおかげで(わたしのせいで?)、兄弟そろってすぐに飲み干した。
そっか、いつもは我慢してるんだな。せっかくだから、家でできないことやっとけ。と、ダメ叔母は目を細めたのであった。
翌日、筋肉痛になった。