母からの依頼でデニムを修復した。
前に自分のジーパンとデニムシャツを修復したのが初だったので、今回は2回目であり3着目だ。依頼品は30年ほど前のボブソン。母は全くオシャレではないので、ちょっと意外だった。無駄に衣装持ちで履く頻度が低いので30年にしてはキレイな方だろう。ただ、裾の擦り切れを放置しすぎ、ボロボロで難易度高め。
(before写真はこれしか撮ってない…)
ボロボロの裾と、薄くなったお尻、まだ耐えられるけど次にヤバそうな股下、その次に競うな膝の補強、ホツレ始めた胴回りとベルト通し、両脇のポケットの手を入れる部分、後ろポケットの角、脇、ボタン穴の補強をミシンと手縫いで補強。
布の擦り切れ具合に合わせて家にあったリネンと薄い接着芯を組み合わせ、糸はブルー2色、ステッチ用のオレンジ1色の合計3色。
お尻と膝は、表から見て接着芯を張った部分が分かるように、しつけをしてから開始。
前回やった自分のジーパンでは無頓着だったけど、今回は布地の方向を意識してより自然な形にした。脇の補強をジグザグでやるのに、1秒に1回くらい返し縫いをする謎の技を使ったら、布が伸びて変なシワがよってしまった。しばらくしてそれに気づいたので、後半は細かいジグザグに設定した(最初からそうすればよかった)。
金具があったり生地の重なりで分厚くなりすぎ、ミシンができない部分は手縫いで丁寧に。
丸4日くらいかかって完璧に仕上げた。自分の仕事にホレボレしすぎて何回も何回も何回も眺めた。満足❤ これはいい仕事してます。ステッチ歪んでたり、ゆうてもたまにボロっとなっているのは”味”ってやつです✨
そうそう、こないだ手芸屋に行ったら男子高校生っぽい子がレンタルミシンでデニム修復してるのを発見して感動してしまった。そんなにミシン使いに慣れてる様子もないので、大事にしてるやつなのかなと。「どこやってるの? わたしも今修復中なの!」と声をかけたいのをこらえて、心の中で「ガンバレー」と応援して静かに去りました。